21日は二十四節気のひとつ「夏至」。1年で最も昼の時間が長くなる日で、次第に暑さも増していき、本格的な夏を迎えるとされるが、いわき地方は朝から曇り空。日本気象協会では東北地方南部の梅雨入りを23日ごろ(平年は12日(と予想しており、日曜日から天気が崩れそうだ。
日に日にじめじめ感が増す中、〝アジサイ寺〟の愛称で親しまれている久之浜町田之網の波立薬師(皆川岱寛住職)=臨済宗妙心寺派医王山波立寺=では、境内や参道に咲く約千株のアジサイが次々と見ごろを迎え、涼を求め、見に訪れる参詣者が後を絶たない。
先々代が植え始めたのがきっかけで、先代の皆川里道さん(95)と久之浜一中のPTAの仲間が「アジサイ会」を立ち上げ、増やしていった。海の目の前に立地することから例年、ほかに比べて開花時期は遅れるが、今年は例年より10日前後は咲き始めが早く、日あたりの良い所は終わりかけも。
ただホンアジサイ、ガクアジサイ、西洋アジサイと種類も豊富で、海沿いから奥の山門まで広範囲に植えられているため、7月上旬まで入れ替わり立ち替わり美しくかれんな花々を愛でることができる。見学は自由。
(写真:境内で咲き誇るアジサイ)
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