市は11日、来年7月から「総合コールセンター」を設置し、住民の問い合わせにワンストップで対応するとともに、職員の業務効率化を図る方針を発表した。市議会7月定例会(18日開会予定)に向け、議案等を巡る臨時記者会見の席上で明らかにした。
市広報広聴課によると、本庁舎や支所の代表電話には年間約24万件の連絡が入るが、家庭ごみの収集に関してなど、必ずしも担当課が対処する必要がないものも多く、一元的に受け付けすることで、職員が本来の業務に専念できる。こうした取り組みは県内初で、東北地方では仙台市で導入しているが、中核市では初めてという。
総合コールセンターには委託する事業者から、1日平均6人が従事する計画。あらかじめ想定される質問と回答を用意することで、オペレーターが架かってきた電話に対応する。電話の内容が専任の案件や個人情報を取り扱う場合には、改めて担当課に取り次ぐ。
先行する自治体では9割近くの電話が、コールセンターで済んでいる事例もあるという。市では一元的に受け付けした内容をデータベース化し、それぞれの業務に活用していく。
また市のホームページに、よくある質問を掲載することで、市民サービスの向上につなげる。
運用に向けては、8~9月にプロポーザル方式で事業者公募・選定を行い、同10月の契約を経てシステム等を構築していく。2024(令和6)~28年度に3億811万1千円の債務負担行為を設定し、市議会7月定例会に提出する。
(写真:コールセンターについて説明する西川謙太財政部長)
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