夏の甲子園を懸けた「第106回全国高校野球選手権福島大会」(県高野連など主催)が12日、福島市の県営あづま球場で開幕した。同日は午前10時から開会式が行われたが、開幕試合「福島東―小高産業技術」はシートノック開始直前から雨脚が強まり、試合は13日の第3試合に順延された。
今年はいわき勢12校・11チームを含む68校・62チーム(連合は5チーム)が出場。大会はあづま球場をメインに、白河市の白河グリーンスタジアム、いわき市のヨークいわきスタジアム、会津若松市のあいづ球場、須賀川市の牡丹台球場の5球場で行われる。
12日から15日までは1回戦、17、18日は2回戦、21、22日は3回戦、24日は準々決勝の予定。27日の準決勝以降はあづま球場のみで実施し、順調に日程を消化すれば決勝は28日午前10時から。
優勝チームは8月7日から、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる全国大会に出場する。
開会式では、先導役の大役を務める佐々木陽大さん(福島成蹊)と大会旗などを合わせ持った女子生徒たち、そして深紅の優勝旗を手にした昨年の覇者・聖光学院を先頭に、参加各校が球場のレフト側ゲートからカラフルなユニホーム姿で入場行進すると、客席を埋めた選手の家族や学校関係者、高校野球ファンなどから大きな手拍子が送られた。
このあと磐城の監督を務めた県高野連の木村保理事長(福島商業)が開会宣言し、「皆さんの入場行進は本大会にかける熱い思いが伝わり、胸が熱くなった」と選手たちを歓迎。聖光学院の佐藤羅天主将から優勝旗が返還された。
主催者あいさつ、審判委員長の遠藤喜志雄県野球連盟会長から励ましの言葉があり、これに応えて田村の国分紘也主将が「野球ができることに感謝し、最後まで仲間を信じて、どこよりも熱い最高の夏にすることを誓います」と力強く選手宣誓した。
(写真:開会式に整列した各校の選手たち)
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