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市医師会前会長・木村守和氏 地域医療振り返る ALSり患も熱意変わらず

 医療法人泰成会木村医院(四倉町西三丁目)を運営し、社会福祉法人楽寿会の理事長を務める、木村守和医師の特別記念講演「地域医療と医師会活動に取り組んだ27年」が17日、四倉町の海嶽寺本堂で行われた。四倉・久之浜大久地域ケア会議主催。
 ALS(筋萎縮性側索硬化症)にり患した木村医師の体調に配慮した形で行われ、講演はスクリーンに資料を投影し、事前に収録した音声を会場で流すなどした。この中で、木村医師は昨夏にALSと診断されたことを明かしながら、市医師会長としての仕事をやり切り、県医師会長を目指して活動したことなどを報告した。
 木村医院は祖父の守江氏が開業し、父・泰夫氏を経て、自身が受け継いだ昨年に創立90周年を迎えたことを踏まえ、祖父母や両親との思い出、小・中学や高校、東北大医学部でのエピソードのほか、国立がんセンターなどでの勤務を経て帰郷し、地域医療と医師会活動に取り組んだことを振り返った。
 会場には医療、福祉関係者のほか地域住民など約180人が足を運び、地域医療の推進に力を尽くした木村医師の話に熱心に耳を傾けた。講演後、木村医師の患者の家族が「これまで木村先生にはとてもお世話になった。今度は私たちが先生を支えてあげたい」と感謝の気持ちを伝える場面もあった。
 (写真:講演に臨む木村医師)

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