市は1日、新型コロナウイルス感染症が増加傾向にあるとして、市民に向けて感染対策についての啓発を発表した。市によると、7月22~28日の週に、いわき市の定点医療機関あたりの患者の報告数は「12・31」で、6週連続で前の週を上回った。全国では11週連続で増えている上、例年の状況から、今後も上昇することが想定される。特に今夏は感染力の強い変異株「KP・3」が流行が伝えられている。
新型コロナウイルス感染症は、昨年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行したため、季節性インフルエンザと同じ扱いで、市内13カ所の定点医療機関からの報告に基づき、1週間ごと状況をまとめている。6月17~23日の週は「2・38」だったため、この1カ月で5倍以上も増えていることが分かる。
コロナ禍以降、いわき市では8月末から9月初旬にかけて、患者数がピークを迎えており、今年も夏休みに入って、多くの人に移動や接触の機会が増えることから、改めての呼びかけを行った。
市では感染拡大防止にあたり、帰省や旅行などに際しては、行き先の流行状況も確認しながら、体調管理に留意するよう、ホームページやSNSで発信していく。さらに高齢者施設をはじめ、重症化が懸念される関係先には個別通知をする。
市が求める基本的な感染対策は以下の通り。
【咳エチケット】咳やくしゃみ等の症状があるときは、マスクの着用や、鼻や口をティッシュ等で覆い、他の人への感染拡大防止に努めましょう。
【手洗い・手指消毒】流水・石けんによる手洗いは手指など体についたウイルスを除去するために有効な方法です。こまめな手洗いに努めましょう。
【換気】室内ではこまめに換気をしましょう。窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2カ所開放すると効果的な換気ができます。
【体調管理】普段と体調が異なる場合には、出勤や登校を控えるなど体調管理に留意してください。
【マスク着用】通院や高齢者施設を訪問するときなどは、感染予防としてマスクの着用が効果的です。
(資料写真:いわき市役所本庁舎)
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