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いわき市出身・早坂架威さん クリエーター集団「ごっこ倶楽部」で活躍中
「TikTok(ティックトック)」をはじめとする動画投稿サイトで話題の「縦型ショートドラマ」。その先駆けとして、いま国内で最も注目を集めているクリエーター集団が俳優5人で旗揚げした「ごっこ倶楽部」だ。
その創設メンバーの1人・早坂架威さん(27)=いわき市出身、東京都在住=は、かつて湯本高(現いわき湯本高)野球部のキャプテンとしてチームをけん引。現在は俳優業のかたわら、ショート動画の監督から裏方まで全工程をこなすマルチクリエーターとして活躍している。早坂さんは「いままでの経験を生かして故郷に貢献できる人間になりたい」と語る。
「ごっこ倶楽部」のスタートは、コロナ禍真っ只中の2021(令和3)年。俳優の多田智さん(田中聡さんとともに現在、株式会社GOKKO代表取締役)が当時、中国で流行していた縦画角のショートドラマに着目し、早坂さんをはじめ仲間5人で撮影を始めた。
「日常で忘れがちな小さな愛」をテーマに2度目のTikTok投稿が〝大バズリ〟し、瞬く間に百万回再生を達成。公式チャンネルのフォロワー数は1カ月で16万人、2カ月目には30万人と伸び、あっという間にミリオンを越えた。
翌年2月に法人化。活動開始から3年で事業を拡大させ、複数の公式チャンネルを稼働しつつ、現在はドコモをはじめ企業とのタイアップやPR、テレビ局との共同チャンネル運営など、各分野からオファーが絶えない。
公式発表によると、投稿した動画は1200本、累計再生数は40億回(6月時点)を突破し、今年の「TikTok上半期トレンド大賞」では「ショートドラマ」をけん引する存在として表彰された。「最近は街を歩いていると、小中学生に囲まれることも。みんな観てるんだな、と実感します」
現代の若者たちの心に刺さる動画を制作すべく、日々都会でアンテナを張りつつ、「地元が大好きなので、これからはふるさとに恩返ししたい。いわきに貢献することが今後30歳に向けての目標ですね」と話す早坂さん。野球少年だったころの夢の続きを今も熱く追い続けている。
(写真:ごっこ倶楽部メンバーの早坂さん)