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平の街に威勢の良い「ドンワッセ」響く いわきおどり 今年は約5千人参加

 ♪~いわき七浜 太平洋を抱く姿は日本一――。いわき市の夏を代表する「いわきおどり」が8日夕方から夜にかけて、いわき駅前大通りで開かれた。43回を数える一大イベントで、新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越え、昨年から通常開催に戻った。約400mの通りを会場に、1~4部に合わせて96チーム・約5千人が参加したほか、いわき七夕まつりの最終日と重なり、沿道にも多くの見物客が詰めかけた。
 いわきおどりは昭和41(1966)年のいわき市誕生を契機に、旧14市町村の垣根を越え、市全体の新たな民謡・民舞を作ろうと企画。郷土芸能・じゃんがら念仏踊りに、市内各地の踊りの要素を加味し、市民誰もが気軽に歌い・踊れるよう、81年に創作・制定された。
 特徴的なお囃子(はやし)の「ドンワッセ」は、いわき七浜に打ち寄せる雄大な太平洋の波と、いわきを訪れる無数の人の波に加え、「和」と「盛」や「勢」を意味する。現在ではサッカー・J2いわきFCが、試合に勝利した際に選手たちが踊ることも定着しており、広く地元に根付いている。
 (写真:いわき駅前大通りを埋め尽くした踊り手)

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