湯本温泉の魅力アップ ２４日から新宿泊プラン 「フラ女将特製缶バッチ」も製作

　いわき湯本温泉の女将らで構成する「『フラのまち宣言』推進委員会」（小井戸文恵会長）は２４日から、本年度の新規事業として、観光振興を狙いとした「いわき湯本温泉～魅力アップ発信事業」を始める。同事業は２本柱で、宿泊者に特典が付く「フラ女将プラン」と、温泉街の風景をＳＮＳで発信してもらう「フォト・動画コンテスト」を展開し、新たに「フラ女将特製缶バッチ」を製作した。
　　フラのまち宣言は２０１５（平成２７）年７月、東日本大震災・東京電力福島第一原発からの復興を目指し、いわき湯本温泉の持つ和の文化と、スパリゾートハワイアンズに代表されるフラの文化を融合させ、新たなまちづくりのため行われた。これをきっかけに、温泉旅館の女将が着物でフラを踊る「フラ女将」が始動し、現在まで人気の企画となっている。
　本年度の新規事業は、いづみや、岩惣、うお昭、こいと旅館、美笹、吹の湯旅館、新つた、古滝屋の８カ所で実施。フラ女将プランは宿泊者を対象に、フラ女将カレーを進呈するほか、日帰り入浴券（他旅館利用可）１枚、フラ女将特製缶バッジを配布する。１２月２５日まで。
　フォト・動画コンテストでは、フラ女将特製缶バッジとともに、いわき湯本温泉の飲食店や旅館に関する写真や動画を撮影し、ハッシュタグ「＃フラ女将２０２４」と合わせ、Ｘ（旧ツイッター）やフェイスブック、インスタグラム、ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）に載せればよい。
　最優秀賞には、いわき湯本温泉宿泊補助券１万円分が贈られる。缶バッジは２種類あり、８カ所の旅館、いわき湯本温泉旅館協同組合で購入可。１個税込み３００円。12月３１日まで。結果は来年１月に発表予定。
　また新規事業初日の２４日には、ＪＲ湯本駅前のあとち広場で、恒例の「フラのまちオンステージ２０２４　フラ女将と仲間たち」を開催する。午後５時半から８時半まで。地元フラやゴスペルのステージに加え、「フラ女将 ｗｉｔｈ フラシティブラザーズ」がフィナーレを飾る
　一連の取り組みについて、小井戸会長（こいと旅館）、若松久美子副会長（吹の湯旅館）、里見郁子副会長（古滝屋）、草野幸永幹事（うお昭旅館）は２０日、市役所記者クラブで会見した。
　小井戸会長は「コロナ禍は明けたが、いまなお客足は完全に戻っていない。県内外からお客さまにお越しいただき、フラ女将プランを通じて他の旅館に足を運ぶ機会も含め、いわき湯本温泉の魅力に触れてほしい」と呼びかけた。
　（写真：新規事業をＰＲする小井戸会長＝左から２人目＝ら）