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小名浜二小3年・相沢君 県ジュニアゴルフ大会で優勝 いざ全国大会へ
マキロイやウッズ、シェフラーのようなプロゴルファーになりたい――。須賀川市で先月開催された「第64回県ジュニアゴルフ大会」の小学生男子の部で、相沢虎良君(8)=小名浜二小3年=は最年少ながら念願の初優勝を果たし、壮大な夢の実現に向けて大切な一歩を踏み出した。
次なる目標は、強豪ひしめく全国舞台での活躍。全国9地区の予選を勝ち抜いたジュニアゴルファーが出場し、10月20日に矢吹ゴルフ倶楽部(西白河郡矢吹町)で開かれる「第18回JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinふくしま」に向け、日々練習に打ち込んでいる。
相沢君はゴルフ好きの満弘(44)、裕美(44)さん夫妻の影響で、3歳のころから打ちっぱなしの練習場について行き、遊びでクラブを振るなどゴルフが日常にある環境ですくすくと育った。
自然と興味を持ち、本格的に練習を始めたのは昨年1月ごろ。練習場に通い、ネットを張った自宅の庭で数百球を打ち込む日々を続けてきた。デビュー戦はクラブを握り始めてからわずか3カ月後、「FUJIKURA東北ジュニアカップ」の小学校低学年の部。トータルスコアは120で、10人中6位だった。
この悔しさを晴らすために練習に打ち込み、2度目の挑戦となった昨年8月の「第17回県小学生ゴルフ大会」で111にスコアを上げ、準優勝。その後も大会にエントリーし、ベストスコアも伸ばしていったが、優勝には手が届かなかった。
そして迎えた「第64回県ジュニアゴルフ大会」。出場人数は5人と少なかったが、相沢君以外は全員年上。プレッシャーに加え熱暑に苦しまされたが、武器のドライバーに加え、「力まずに全力で思い切り打つ」ことを心掛けたことが上手くはまり、3度のバーディーを獲得。2位に4打差のトータル87(43・44)で悲願の頂点に立った。相沢君は「『俺はやったぞ!』という気持ちが浮かび、うれしかったです」と、初優勝時の喜びを振り返った。
ゴルフに対する姿勢は大人も舌を巻くほどで、いつも通っている練習場の「ROYAL GREEN Iwaki」(小名浜岡小名)の男性スタッフは、「あいさつもきっちりできるし、しっかりと練習もしている。(県大会優勝は)その結果のあらわれ」。取るべくして取ったタイトルで、相沢君はゴルフの魅力を「相手に邪魔されることのない自分だけの戦い。プレーが崩れても立ち直すことができるし、バーディーが取れるとうれしい」と語り、さらなる励みとなったようだ。
(写真:ホームの練習場でドライバーの腕を磨く相沢君)