熱戦が繰り広げられ、9月29日に閉幕した「いわき民報社黒獅子旗争奪第59回市中学校新人軟式野球大会」。優勝した小名浜一は、3年生と戦った6月の市中体こそ準決勝で優勝した藤間に敗れたが、県内から8校が出場した7月のGIANTS杯県中学軟式野球大会で優勝。その3年生がチームを離れ、1・2年生だけの新チームを結成してから初めての公式戦、マルト杯秋季大会でも市の頂点に立った。
4試合中3試合がコールド勝ち、総得点45、失点わずか7と圧倒的な内容だった。その1週間後の東北少年軟式野球新人大会いわき支部予選も強さは変わらず、南地区ブロックを制すると、続く県大会初戦を22―0で勝ち上がり、準決勝で対戦した石川義塾に1―2で敗れて初めて連勝が止まった。
選手が足りず合同チームが多い中で、22人の選手を数える。市内では練習試合も含めて負け知らず。主将でエースの斎藤央之介(2年)、投攻守の中心・青谷凰楽(同年)ら昨年からの主力選手が多数残ったチームは今大会も優勝候補の筆頭に挙げられた。
予想通り優勝を果たしたが、他チームの成長もあり楽な展開ばかりではなかった。準決勝は四回まで同点、決勝も四回途中までリードされた。しかしいずれも後半に集中攻撃を見せて一気に引き離す強さを見せつけた。
「簡単に点を与えすぎだ。失策や四球で簡単に点をあげるようでは上の大会で勝ち上がれない。前のチームほど攻撃力がないので、守備を鍛えて失点の少ないチームにしなくては」と石井智裕監督。県大会では惜敗した石川義塾へのリベンジと優勝が目標だ。
斎藤主将も「守備も攻撃も試合の入りの部分でスキがあった。ミスによって相手に流れが行かないようにしないと」と気を引き締める。目標は全国大会出場に置いている。〝一心必勝マックスパワー〟のスローガンの通り、チーム一丸となって全力で夢を叶える。
(写真:いわき民報社黒獅子旗を手にした小名浜一)
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