9日の本会議の冒頭で衆院が解散される見通しの中、当初は11月の総選挙も取りざたされていたため、選挙実務を担う自治体の選挙管理委員会(選管)は急ピッチで対応に当たっており、いわき市選管も準備に追われている。
いわき市の開票所は平下荒川の市立総合体育館に設けているが、石破首相が就任前の9月30日の時点で、「10月15日公示-27日投開票」の日程で行う意向を示したため、この時はすでにスケジュールが埋まっている事態に。使用実績のあるいわきグリーンベースはサッカー・J2いわきFCの試合との兼ね合いで難しく、最終的に市立総合体育館の利用者と相談して譲ってもらい事なきを得た。
世帯ごとに送付する「選挙のお知らせ」に関しては、公示前に届かないこともあり得るという。投票日当日の投票所や投票時間などを記載しているが、仮に手元になくても期日前投票は可能となっている。市選管の担当者は「郵便事情の問題もあるが、できるだけ公示前に届くようにしたい」と話している。
ポスター掲示場の設置も急務。9月の市議選では市内598カ所に設けたとあって、広域都市のため委託業者と連携して、公示が見込まれる前日の14日までに設置を終える。このほかにも投票にまつわる事務があり、関係者は連休返上で間に合わせる。
衆院選は今回から区割りが変更され、いわき市を含む浜通り全体が新福島4区に再編。いずれも新人で、自民党は元県議の坂本竜太郎氏(44)=植田町=、立憲民主党は会社役員斎藤裕喜氏(45)=双葉郡富岡町=、共産党は党いわき・双葉地区委員長の熊谷智氏(44)=平下高久=が出馬を表明している。
(資料写真:市選管が入る市役所東分庁舎)
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