県は30日、いわき市小名浜で回収された死んだカルガモ1羽から、鳥インフルエンザウイルスの陽性が確認されたと発表した。県自然保護課では詳細な発見場所は明らかにしていないが、環境省はこの地点から半径10kmを「野鳥監視重点区域」に指定。県の担当者がこの区域の中で、野鳥が良く飛来する場所を中心に、死んでいたり不審な動きをしたりする鳥がいないか調べる。特に異常が無ければ、11月23日に解除される見通し。
県自然保護課によると、この死んだカルガモは26日に見つかり、住民からの連絡で回収された。同日に行われた県の簡易検査では陰性だったが、29日に実施の環境省による遺伝子検査で陽性が判明した。
なお鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられている。冷静な行動とともに、▽死亡した野鳥などは素手で触らない▽野鳥の排泄物等に触れてしまった後には手洗い・うがいをする▽野鳥に近づきすぎない、特に靴で糞を踏まない▽不用意に野鳥を追い立てたり、捕まえない▽同じ場所でたくさんの野鳥などが死んでいた場合、県や市町村に連絡する――の対応を求めている。
県内では10月22日にも会津若松市で死んだコガモから、鳥インフルエンザウイルスが検出されており、10月に入って2件目。
(資料写真:福島県庁)
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