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田人・磐城高箸 新素材活用したユニークなキーホルダー 全国推奨観光土産品に

 田人町南大平の磐城高箸(高橋正行代表取締役)のキーホルダー「魚編のコツ(ボールチェーン)」が、2024(令和6)年度の全国推奨観光土産品に選ばれ、ジャパンショッピングツーリズム協会賞に輝いた。
 同社の商品が入賞するのは初めて。この取り組みは日本商工会議所、全国観光土産品連盟の主催で、全国各地から観光土産品を募集し、菓子・食品・民工芸・グローバルの分野ごとに、法令順守の観点と観光振興の面から優れた商品をたたえている。
 全国推奨観光土産品に対し、本年度は全国294社から556品が出品され、特に優れた59品が入賞した。磐城高箸では高級割り箸をはじめ、さまざまな木工製品を手がけている中で、木材などの植物繊維を使った新素材「セルロースナノファイバー」に着目。自社のレーザー加工技術を活用し、魚編の漢字を模したボールチェーンとストラップを製作した。
 その形は、まるで魚を食べ終わった後の姿。製作にあたっては、高橋社長の呼びかけでふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」が協力し、昨年8月から販売を開始。魚の骨をモチーフに、鮪(マグロ)や鰹(カツオ)、鮃(ヒラメ)に加え、変わり種として平仮名の「あくあまりん」などが用意されている。
 商品の持つユニークさには、高橋社長の「少しでも子どもたちが魚に親しんでほしい」との思いが込められている。全国的に魚離れが進んでおり、水産庁によると、食用魚介類の1人1年当たり消費量は2001(平成13)年度の40・2kgをピークに年々減少しており、11年度には肉類を下回った。最新の22年度の概算値は22kgで、統計が始まった1960(昭和35)年度以降で過去最低を更新した。
 「おかげさまで人気となっているが、まさか受賞するとは思わなかった。とても驚いている」と笑顔で語る高橋社長。セルロースナノファイバーによる商品は、ピアスやイアリングといった展開も行っており、今後もさまざまな提案をしていきたいと話している。
 魚編のコツはアクアマリンふくしま、市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」、エスパルいわきとイオンモールいわき小名浜のお土産セレクトショップ「MONOVAS(モノバス)」で取り扱っている。
 また県内からは磐城高箸のほか、笹の川酒造(郡山市)のウイスキー「YAMAZAKURA 安積蒸溜所&4」が全国観光土産品連盟会長賞、会津桐タンス(大沼郡三島町)の「茶綾」が全国商工会連合会会長賞を受賞した。
 (写真:「魚編のコツ」を手にする高橋社長)

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