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要人に聞く2025<1>いわき商議所・小野会頭 いわき市旅連・稲田会長

 いわき民報社では2025(令和7)年の幕開けに合わせ、いわき市の各種団体代表8人にインタビューした(1回目)。
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 小野栄重 いわき商工会議所会頭
 「未来に向かって、弛まぬ変革と挑戦」をテーマに掲げ、企業が勝ち残るための挑戦を強力に支援する。今年、改選を迎えるにあたり、東日本大震災年の就任時を「震災、津波、原発事故、風評被害、余震と五重苦だった」と振り返り、さらに令和元年東日本台風、コロナ禍、2年前の線状降水帯による豪雨と度重なる自然災害、新型コロナウイルスの試練も克服してきたことにも思いを重ねた。
 これらを教訓に、いわきから世界に発信しなければとの思いを強くする。そこには、基本理念「世界に誇れる復興モデル都市の実現」が土壌にある。物価高、深刻な労働力不足、コロナ禍で疲弊した消費市場の縮小など、困難な状況下にあるが、いわき経済のイニシアチブを取る立場から、刻々と変化する国際情勢に遅れをとることなく、中小企業も「改革」「変革」への挑戦を必要とし、その会員企業に全面的なサポートを行っていく。
 豊かな自然、恵まれた気候、首都圏から200kmの好位置にある「いわき」。伸びしろはまだまたあるとし、行政とともに新たな価値観を追求していきたいとする。
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 稲田幹夫 いわき市旅館・ホテル業連絡協議会長
 東日本大震災や新型コロナの感染拡大からしばらくたち、ビジネス系の客足は戻りつつあるが、観光客の利用については未だに回復していない。一昨年から始まった処理水の海洋放出による風評被害は少ないが、インボイスは小さい旅館に大変な負担がかかっており、旅館業界を取り巻く環境は依然として厳しい。
 いわきはハワイアンズやアクアマリンふくしま、ら・ら・ミュウがコアとなって観光が成り立っているが、客寄せの目玉となるものはまだまだ少ないように思う。よそで体験できないものを作らないと盛り上げるのは難しい気がしているので、少しずつ観光の目玉となるものを作っていければと考えている。
 インバウンド(訪日外国人)が盛り上がっておらず、観光まちづくりビューローと連携して、定期便が就航した台湾からの観光客の誘致にも取り組んでいる。来年には福島県のデスティネーションキャンペーンも控えているので、市旅連では色々なチラシを作ったり、水産振興課とともに常磐ものを売り出すなど、キャンペーンもうまく絡めて観光客をいわきに誘致していきたい。
 (写真:小野会頭=左=、稲田会長)

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