災害時のボランティアや防災活動の認識を深め、災害に対する備えの充実強化を図る「防災とボランティア週間」が、15日から全国一斉にスタートする。いわき市内では同週間に合わせ、市消防本部よる防災体験イベントや訓練、授業などを展開し、広く防災を呼びかける。21日まで。
防災とボランティア週間は、1995(平成7)年1月17日に発生し、6432人が犠牲になった「阪神・淡路大震災」の際、全国各地から駆け付けたボランティアの支援と、住民の自発的な防災活動が復興の手助けとなったことから、翌96年から1月17日の「防災とボランティアの日」とともに制定された。
11日には小名浜消防署が、岡小名第一東区・南区連合自主防災会を対象に、初期消火、救急訓練を、小名浜の岡小名集会所、岡小名公園で行った。
訓練には地区住民約50人が参加。署員の指導のもと、岡小名公園では消火器を使った初期消火、毛布と竹を利用した担架の作成、同集会所では心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)使用法を体験した。
参加者は災害発生など非常時を想定しながら、住民同士が助け合い、協力して身を守る手段を学んでいた。
(写真:小名浜で行われた防災とボランティア週間に先立っての訓練)
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