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小名浜の三崎公園 民間活用の制度導入で振興策検討へ いわき市

 小名浜の三崎公園について、市が指定管理者制度を導入し、自治体が公園に新たな活路を見出す制度として、民間の収益を公園の整備に充てる「Park(パーク)-PFI」(公募設置管理制度)の導入を検討していることが5日、市への取材で分かった。
 来年度は民間事業者から意見やアイデアを募るサウンディング型市場調査を計画する。
 パークPFIを巡っては、県内では郡山市の開成山公園で運用され、昨年4月にリニューアルオープン。新たにイベント広場が整備され、カフェなど売店も開業したほか、防災拠点としての機能も有し、公園としての魅力が向上した。
 いわき市では常磐水野谷町の21世紀の森公園でパークPFIを活用する考えが示され、2026(令和8)年度の供用開始を目指していたが、応募する事業者がなかったため、昨年12月にいったん見送ると明らかにした。
 園内のハワイアンズスタジアムいわきに関して、サッカー・J2いわきFCの新スタジアム建設にかかる動向が不明な上、平日利用者が少ないことなどが理由という。
 三崎公園は1973(昭和48)年にオープン。海の上に突き出た展望台・潮見台や、いわきマリンタワー、野外音楽堂も立ち、春は桜の名所としても知られ、海が見える景観から1年を通して多くの人が訪れており、23年は10万9408人の入込客があった。
 同公園を含む小名浜地区は、いわき市を代表する観光地として知られる。市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」が9月に道の駅としてオープンする予定のほか、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」や、イオンモールいわき小名浜が立地し、今夏には小名浜港と常磐道を結ぶ「小名浜道路」の開通する。
 さらに公園内を経由する復興サイクリングロード「いわき七浜海道」を含め、浜通りの約200kmにわたる区間を対象に、日本を代表する自転車道「ナショナルサイクルルート」へ指定する動きが進んでおり、パークPFIが実現すれば、さらなる振興策につながることが期待される。
 (写真:三崎公園)

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