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平山崎・専称寺 梅の見ごろに合わせてライトアップ 22、23日も
浄土宗名越派の檀林〈僧侶の学問修養の場〉として発展し、江戸時代には同派の奥州総本山として全国に知られた平山崎字梅福山、梅福山報恩院「専称寺」(遠藤弘道住職)で、約500本の境内の梅をライトアップし、一般に開放する取り組みが行われている。
専称寺はその名(山号)の通り、県内有数の梅の名所としても親しまれており、22、23日にもライトアップをする予定。
開山は1395(応永2)年。毎年3月中旬ごろには境内の梅が見ごろを迎えており、その景観が評価され、1987(昭和62)年に県史跡・名勝の指定を受けている。
しかし、老朽化や東日本大震災で被害を受けた国指定重要文化財の本堂・総門の修繕工事により境内が立ち入り禁止になったことなどから、観光資源として活用できない状況に。
今年の浄土宗開宗850周年を機に、あらためて専称寺の梅の魅力を知ってもらい、再び観光につなげていこうと今回のライトアップが企画された。
点灯時間は午後5~9時で、荘厳な総門や鐘楼堂を背景に紅白の梅が美しく浮かび上がる情景が、訪れた市民らを魅了している。
22、23日には満開の見込みで、遠藤住職は「今年は試行錯誤の中での開催となるが、専称寺を知ってもらい、再び観光に生かしていきたい」と語り、見学を呼び掛けている。
また両日は九品寺(平字九品寺町)から往復するシャトルバスを運行する(午後4~8時、最終・九品寺発午後8時、専称寺発午後9時)。
フォトコンテストも実施しており、専称寺の梅を昼夜の風景を問わず撮影した「総合部門」、ライトアップ風景を撮影した「ライトアップ部門」がある。希望者は31日までに専称寺の公式インスタグラム、LINE(ライン)に投稿するか、ライトアップ実行委員会(九品寺内)にメール<こちら>。
(写真:ライトアップされた専称寺)