市は25日、学校の校舎を活用した垂直避難場所の拡充を発表した。市では2019(令和元)年の東日本台風や、23年の水害を踏まえ、平四小、宮小、内郷二中について、一時的な垂直避難場所に指定しているが、新たに浸水想定区域に立つ小・中24校を加えた。
追加指定に関しては、23年の水害に対する災害検証チームの最終報告で、洪水発生時に万が一逃げ遅れた場合の対応が盛り込まれたためで、担当者は「あくまで緊急一時的なもので、避難〝所〟ではない。日ごろからハザードマップを確認し、自分や家族の避難所を確認してほしい」と呼びかける。
いずれも浸水の恐れがあるため、敷地内に自動車を停めることはできない。休日・夜間にも逃げられるよう、蹴破り戸を4月下旬までに整備している。
避難を想定する期間はおおむね3日以内。市職員の配置はないため、自主防災会や防災士の協力を仰ぐ。食料や飲料水の提供もない。
緊急一時的な垂直避難場所は次の通り。
【平】平二小、平三小、平四小、平六小、高久小、夏井小、草野小、赤井小、平三中、草野中
【小名浜】小名浜三小、鹿島小、渡辺小
【勿来】錦小、錦東小、菊田小、勿来三小、川部小、植田中、錦中
【常磐】磐崎小
【内郷】御厩小、宮小、内郷二中
【四倉】四倉小、大浦小
【久之浜・大久】久之浜一小
(資料写真:いわき市役所本庁舎)
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いわき市の小・中24校 垂直避難場所に拡充 4月下旬までに蹴破り戸整備へ
