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小名浜の三菱ケミカル 27年3月までに生産終了へ 関連工場含め事実上の撤退

 大手総合化学メーカー・三菱ケミカルグループは3月31日、小名浜字高山の「三菱ケミカル小名浜工場」と、傘下の「新菱いわき工場」について、2027(令和9)年3月末までに製品の生産を終了すると発表した。事実上いわき市からの撤退となる。
 三菱ケミカルグループによると、生産するアンモニアなどの化学品に関して、採算性の悪化を理由に挙げており、海外との価格競争や、原材料と物流を巡る費用の高騰が背景にあるという。両工場の従業員は300人弱で、グループ内での配置転換や再就職支援などのサポートを進める。
 三菱ケミカル小名浜工場の前身は、1937(昭和12)年に発足した日本水素で、メタノールや硫酸、アンモニアなどの製造を手がけてきた。49年には東京証券取引所に上場。71年に商号を日本化成に変更し、2017(平成29)年に三菱化学の完全子会社となった後、18年に三菱ケミカルに吸収合併され、小名浜工場として操業してきた。
 2020(令和2)年には三菱ケミカルの一部製品と、旧・小名浜蒸溜の事業を新菱へ移管・統合し、新菱いわき工場を設立。2つの工場で各種の化学品を生産している。
 ただ社会情勢が変化する中で、三菱ケミカルグループは昨年11月に「新中期経営計画2029」を発表。事業を取捨選択する方針を示し、2つの工場も今後のあり方を検討した結果、成長性が低いと判断されて生産終了を決定した。製品に関しては26年3月以降、順次生産を終えていくという。
 なお三菱ケミカル小名浜工場と同じ敷地には、物流と設備保全の関連会社もあるが、これらは継続する。
 同社の担当者は「小名浜工場は当社にとっては小規模だが、ニッチ(小規模専門領域)な分野に関して重要な拠点であった。90年以上の歴史を持っており残念だが、生産終了はやむを得ない」と話している。
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 内田市長は同社の発表を受け、「三菱ケミカル小名浜工場は、昭和12年に日本水素工業株式会社(のちの日本化成)として操業を開始して以降、永年にわたり、地域経済の発展と雇用の創出に大きな御貢献をいただいており、今般の発表には大きな驚きを持って受け止めております。なお地元従業員の雇用に関して、関連企業への斡旋等がなされると聞いているが、市も必要に応じ、市内の雇用確保に向けては協力していきたい」と述べた。
 いわき商工会議所の小野栄重会頭は「小名浜を中心に地域の雇用を生み出すなど、いわき市への貢献度はとても大きい。順次縮小、停止されていくことに寂しさを感じるが、新しい分野での新(進)化に期待したい。従業員の雇用についても継続していただきたい」とコメントしている。
 (写真:三菱ケミカル小名浜工場)

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