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田人・磐城高箸 ユニークな「魚編のコツ」大阪万博にデザイン起用
田人町南大平の磐城高箸(高橋正行代表取締役)が手がけたキーホルダー「魚編のコツ(ボールチェーン)」が、13日に開幕する大阪・関西万博で、進化する冷凍食を表現するパッケージデザインに決まった。
きっかけは今年1月、魚編のコツが「ふくしまベストデザインコンペティション」で、プロダクトデザイン部門ブロンズメダル(銅賞)を受賞したことに始まる。
審査委員長を務め、熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」のプロデュースで知られる放送作家・小山薫堂さんが、その見た目をとても気に入ったため、自らが担当する万博のパビリオンでの起用につながった。
魚編のコツは、魚を食べ終わった後のようなユニークな形をしており、高橋社長がふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の協力を得て開発。木材などの植物繊維による新素材「セルロースナノファイバー」を活用しながら、子どもたちの魚離れを少しでも食い止めたい願いを込めている。
会場のパビリオンは「空想のスーパーマーケット」で構成され、魚編のコツは近い将来あり得るかもしれない架空の冷凍食品に対し、本物さながらのパッケージデザインとして描かれた。
名付けて「魚へんのパスタ」。魚の凍結粉砕パウダー100%で、100%お魚由来のパスタとして、魚の骨や皮などをまるごと使っているという。食べることで楽しくなる魚と漢字を組み合わせた形に仕上げたことから、子どもが学びながら食事できる〝知育パスタ〟としている。
魚編のコツは2023(令和5)年8月の販売開始以来、アクアマリンふくしまや、市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」などで累計2千個以上売れる人気商品だ。
高橋社長は「まさかこういう形で、万博に参加することができて大変驚いている。ぜひボールチェーンも手に取ってもらえれば」と笑顔で話している。
(写真:「魚へんのパスタ」のデザインを示す高橋社長)