任期満了に伴う市長選(8月31日告示―9月7日投開票)に向け、元衆院議員の新人・宇佐美登氏(58)=小名浜=が24日、正式に出馬すると発表した。同日に市役所記者クラブで会見を行った。
市長選には再選を目指す現職・内田広之氏(53)=平、1期=と、2期8年務めた元職・清水敏男氏(61)=常磐関船町=が立候補の意向を表明済みで、3人による選挙戦が予想される。
宇佐美氏は東京都出身。早稲田大理工学部卒。衆院議員を通算2期。亡き父・聖さんがいわき市出身で、東日本大震災の津波によって、多くの親せきを亡くしたことをきっかけに復興支援に入り、2013年から市長選に3度挑戦。前回の21(令和3)年は内田氏に次ぐ次点だった。
選挙戦に向けては、市水道局の官製談合事件を例に「いわき市の古い利権構造に風穴を開ける」と強調。医療工学を専門とする立場から、単に医師数を増加させるのではなく、質の高い提供体制を構築すると呼びかける。
サッカー・J2いわきFCの新スタジアム整備に対しては、津波対策の面から、小名浜港とする整備候補地には反対の姿勢を取る。新たな場所としてはJR湯本駅近くのほか、いわき平競輪場の改修による複合化を提案。これらに関して、行政のかかわり方を含め、住民投票の実施を検討するという。
また前回の市長選に続き、遊技施設「ラウンドワン」や、会員制の大型スーパー「コストコ」の誘致を掲げる。
(写真:立候補を正式に表明する宇佐美氏)
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いわき市長選 新人・宇佐美登氏が正式表明 新スタジアム巡り住民投票の提案






