ニュース
小川・草野心平記念館では「愛した花々」テーマに小さな企画展 6月29日まで
市立草野心平記念文学館の小さな企画展「心平の愛した花々 『春の花』編」が6月29日まで、同館で開催されている。観覧料無料。
同館によると、心平の詩、随想などの作品には題名だけでも130を超える植物の名が登場し、心平自身も植物に精通していたといい、中には環境省のレッドリストでは絶滅危惧(ぐ)Ⅱ種、福島ではⅠ類に指定されている、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草オキナグサの記載も。
いわきでは1965(昭和40)年ごろまでは一部=いわき市と小野町にかかる矢大臣山=に群生していたことが確認されてたが、今や福島県では会津などで確認されているのみで、かつては小川町根本地区に咲いていたことが読み取れるという。
企画した柳内博明館長は「心平が愛した花々を四季を通して届けることにより、心平の世界がさらに広がれば幸い」としており、会場にはオキナグサが記載された「上小川村」=「牡丹園」1948年=、「ケルルンクック。」の一節で知られ、イヌノフグリが登場する「春のうた」のほか、福寿草、ノビル、ツバキなど20点余に及ぶ作品と、植物などの解説パネルが展示されている。
また期間中はギャラリートークも開催。今月は21日と29日、来月は3、11、19、26日に予定されている。いずれも午後2時~3時半で、聴講無料。
同館の開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半まで)。休館日は毎週月曜。
(写真:「心平の愛した花々」にスポットを当てた小さな企画展)