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「福島で見聞きしたこと伝える」米ハンフォードの学生 復興学ぶため研修に来市
放射能汚染から再生を遂げた米国ワシントン州ハンフォードから研修に来市している学生が1日、市役所本庁舎を訪れ、内田市長と懇談した。一行は、東日本国際大が文部科学省から「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けたことに伴い、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興に向け、現地との連携を深める一環で来日している。
参加しているのはワシントン州立大トライシティーズ校、コロンビアベイスン短大の学生7人・教員2人。7月22日から滞在しており、広島・長崎で原爆投下について学びを深めたほか、28日からいわき市入りし、浜通り各地の震災・原発事故にまつわる場所などに足を運んでいる。
7日には福島第一原発の見学を予定しているほか、8日にはいわきおどりにも加わり、11日に離日する。
表敬訪問にあたり、ワシントン州立大トライシティーズ校のステイシイ・ルーさんは「原爆投下に関しては米国で学んだ内容と、資料館の展示はやや異なった印象を受けた。また地元の原子力施設でインターシップを行っており、福島で見聞きしたことを帰国したら周りに伝えたい」と語った。
内田市長は「原子力災害から14年が経過する中で、風評被害や出荷制限といった問題はいまなおあるが、東日本国際大を中心に市民と皆さんが交流することで、完全な復興が実現できれば」と呼びかけた。
(写真:表敬訪問したハンフォードからの学生と教員)