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いわき市 本年度で桶売、永井のへき地保育所廃止へ 児童減など理由
市は本年度をもって、中山間地を対象とした「へき地保育所」として設置する桶売保育所(川前町下桶売)、永井保育所(三和町下永井)について、児童数減少などを理由に廃止する方針を決めた。
桶売保育所に関しては併設する福祉館も含み、23日開会予定の市議会10月定例会に条例廃止の議案を提出する。市が16日に明らかにした。
桶売保育所は1977(昭和52)年度、永井保育所は67年度に建設された。桶売は2022(令和4)年度から児童数がゼロで休止中で、永井には5人が通っているが、うち3人は来春から小学校に進級するほか、残る2人は三和保育所に移るという。
へき地保育所は中山間地振興の観点から通常の保育所と異なり、設置当時から保育料が免除されていたほか、保護者の勤務等の要件がなかった。
廃止にあたっては、指定管理者の市社会福祉施設事業団や、保護者と保育士、地元区長らの同意を得ている。
永井保育所からは「無くなってしまうのはさびしいが、人数も少なくなっているので仕方ないと思っている。最後まで楽しく過ごしていきたい」との声が寄せられた。
(写真:廃止の方針が決まった永井保育所)