いわき中央署は28日、管内の80代女性が警察官や検事をかたる電話を信じ、現金840万円をだまし取られたと明らかにした。同署はなりすまし詐欺(オレオレ詐欺)として、調べを進めている。
同署によると、女性の携帯電話や自宅の固定電話に、警察官や検事を名乗る男から「捕まえた犯人があなた名義の携帯電話を使っており、あなたに現金を渡したと言っている」と連絡があった。
さらに「あなたは疑われており、身の潔白を証明するために、口座に入っているお金の紙幣番号を調べて、犯人と関係があるかを調べる。この話が誰かに漏れれば、あなたは漏えい罪で逮捕される」などと告げられた。
女性は話を信じ、10月23日と11月5日の2回にわたって、合わせて現金840万円を指定された通り、自宅の郵便受けの下に置いてしまい、そのまま奪われてしまった。
犯行の手口として、一気に高額の現金を引き出すと金融機関などに怪しまれるため、現金自動預け払い機(ATM)の1日あたりの利用限度額にあたる50万円ごと、女性に引き出させたという。
(資料写真:いわき中央署)
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いわきの80代女性が840万円の詐欺に 50万円ずつ出金指示で発覚免れ図る






