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いわき市に初の「後発地震注意情報」通常の生活送りつつ十分な備えを 1週間程度
気象庁は9日、8日深夜に青森県東方沖でマグニチュード(M)7・5の地震が発生したことに関連し、地震の規模がより大きな「後発地震」が発生する可能性が相対的に高まったとして、いわき市を含む北海道から青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉各県にかけての182市町村を対象に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表した。
北海道・三陸沖後発地震注意情報は2022年12月に運用が始まった。日本海溝・千島海溝沿いの領域ではM7クラスの地震が発生した後に、さらに大きな地震の可能性があるためだ。東日本大震災でも、発生2日前の11年3月9日にM7・3の地震が発生し、津波が観測された。
注意情報では今後1週間程度、地震に対する備えを求めている。なお期間中に必ず発生することを指すわけではなく、社会経済活動は継続する。
市は、▽すぐに避難できる体制での就寝▽非常持出品の常時携帯▽電柱、ブロック塀などに近づかない▽土砂災害等への注意▽ラジオやスマートフォンを充電し、緊急情報の取得体制の確保▽家具の固定や備蓄食品など平時からの備えの再確認――を呼びかける。
市災害対策本部では後発地震への対策として、注意情報が出されている間は、職員が交代しながら常駐して24時間態勢を取る。
内田市長は9日、「今後1週間程度、大きな地震が発生する確率が相対的に高くなっている。市民の皆さんには通常の生活を送りながら、十分な備えをしてほしい」と呼びかけた。
(写真:市役所に掲げられている後発地震注意情報の説明)