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チケット完売…15日のN響いわき定期演奏会 市民合唱団 本番へ練習追い込み
日本を代表するオーケストラ・NHK交響楽団(N響)による「第13回いわき定期演奏会」が15日、いわき芸術文化交流館「アリオス」アルパイン大ホールで開催される。
今回は東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の発生から15年の節目として、メインプログラムにはモーツァルトの「レクイエム KV626」を据え、鎮魂の思いと災禍を忘れない気持ちを込めている。
レクイエムは死者のためのミサ曲を意味し、モーツァルトの最後の作品として知られている。本番ではソプラノの松井亜希さん、メゾ・ソプラノの小泉詠子さん、テノールの清水徹太郎さん、バリトンの加耒(かく)徹さんとともに、県合唱連盟いわき支部の協力で、150人超のメンバーで構成されている「いわき市民レクイエム合唱団」がラテン語の歌詞を歌い上げる。
合唱団は昨年4月に始動し、同年12月からは気鋭の指揮者・米田覚士さんが指導を行っている。同年9月には若手指揮者の登竜門でもある「ブザンソン国際指揮者コンクール」で、日本人としては6年ぶりの優勝を果たしている中、合唱団に対し、惜しみなく音楽に対する向き合い方を伝えている。
米田さんは「福島の合唱はとてもレベルが高いと聞いていたが、本当に皆さんやる気に満ちあふれている。きょう(7日)は本番が近いこともあり、表情や歌声にいい緊張感が出てきた。素晴らしいステージになると信じている」と話す。
20歳のころにレンタカーで東北地方を回った際、原発事故による帰還困難区域を通過し、沿道の建物がまるで時が止まったかのように残っている姿に衝撃を受けたという。音楽を通じ、少しでも被災地のためになれるのであればうれしいと優しくほほえんだ。
なおチケットはすでに完売済み。当日券の販売もない。
(写真:いわき市民レクイエム合唱団を指導する米田さん=7日)