ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」は14日、いわき市の水産物ブランド・常磐ものの代表格として、どんこの名前で知られる「チゴダラ」について、世界で初めて産卵生態を解明したと発表した。
東北大農学部・片山知史教授のグループとの共同研究で、チゴダラの水槽内でのさまざまな繁殖生態が判明し、これらをまとめた論文が日本魚類学会英文誌に掲載された。
どんこはいわき地方の冬の味覚として知られ、煮付けや汁物で提供される。地元の飲食店では定番の魚だが、同館によると、近年まで自然界において、成熟個体が見つからず、産卵場所や産卵生態などは不明だった。
今回の研究では、東北沖で採集したチゴダラ71個体を対象に、同館の親潮水槽で飼育したところ、その様子を解き明かすことにつながった。
産卵は水槽内で1~5月にわたって確認。夜間に限定され、午後8時から午前0時にかけて最も活発だった。多い月は3日に1回行われ、1回の産卵数は約1万8千粒だった。オスがメスの腹部に密着させ、ゆっくり遊泳しながら産卵することも分かった。
同館では「地域ブランド魚の科学的裏付けにつながる研究」としている。
(写真:産卵の様子〈上の個体がメス〉=アクアマリンふくしま提供)
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アクアマリンふくしま 常磐もの代表格「どんこ」産卵生態を世界初解明





