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久之浜・大久の地域団体に「化石部会」発掘盛んな『唯一無二の資源』活用へ
久之浜・大久地域づくり協議会(遠藤喜一会長)に17日、新たな下部組織「化石部会」が発足した。
設立の背景には、大久町で発見された首長竜の化石として、フタバスズキリュウが新属新種として認められて20年の節目を迎えたことに加え、地元では貴重なアンモナイトの化石も発掘されている点があり、久之浜・大久地区の地域振興につなげていく狙いがある。
同協議会の定期総会が同日、市地域防災交流センター「久之浜・大久ふれあい館」で開かれた。関係者ら約30人が出席し、本年度事業の一環として、化石部会発足を承認した。
久之浜・大久地区は化石の宝庫として知られており、当地を一躍有名にしたフタバスズキリュウの化石は1968(昭和43)年、大久町板木沢の大久川で、当時平工業高2年生だった鈴木直氏によって発見された。
その後の研究で頭骨や胸部、ヒレに既存の種には見られない特徴が分かり、2006(平成18)年5月に新属新種として認定。「フタバサウルス・スズキイ」の学名が命名された。
アンモナイトについても価値のある化石が次々と見つかっている上、大久町の市アンモナイトセンターは日本で初めて化石の産出地に作られた博物館として、ハンマーを手に体験発掘ができる。市内でも人気の観光スポットで、今年の大型連休に1千人以上の来場者があり、同協議会として飲食提供の求めに応じた。
また一帯は琥珀(こはく)の産出でも有名で、こちらも地域資源としての活用を模索している。市によると、中生代の昆虫化石が含まれる琥珀が確認されている土地で、全国的には岩手・久慈や千葉・銚子と並んで希少な場所とされている。
そうした流れを踏まえ、同協議会では化石を「唯一無二の資源」と定義。学術的な観点から、アンモナイトセンターの支援を得ながら、観光誘客にもつなげる考えをまとめた。
今後は化石を巡る学習や現地見学・視察の機会を設けるほか、アンモナイトセンターの事業にも協力。実際の化石発掘にも携わっていく。部会長に就いた新妻英正副会長は「化石は『地域の宝』。大変素晴らしいものであり、アンモナイトセンターのサポートも受けながら、地元の理解を深めていきたい」と話している。
(写真:化石部会の発足を承認した出席者)