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「福島を元気に」勿来・関の湯に浮世絵 画家の井上文太さん手がける
勿来町関田の「勿来温泉 関の湯」で20日、画家・井上文太さん(千葉県館山市在住)が手がけた浮世絵がお披露目された。
浴室内にラッピング展示された浮世絵は、江戸時代の伝奇小説『南総里見八犬伝』をモチーフに、「福島八犬伝」と銘打って制作した。
男湯には2枚(縦2・8m×横3・3m、縦2・8m×横3・8m)、女湯には1枚(縦3・3m×横3・6m)が飾られており、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の発生から15年が過ぎ、さらに福島と日本が元気になってほしいとの思いを込めたという。
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井上さんは大阪市出身。故・金子國義に師事。ジャンルを問わずさまざまな角度から生命や自然との共生、平和などのテーマで制作に取り組んでおり、アートを通じて震災・原発事故をはじめとする被災地にも心を寄せている。
昨年4月には加藤清正を祀った加藤神社(熊本市)に大天井画を奉納。熊本地震で被災した中で、創造的復興の象徴として百年先にも残るような作品として完成させた。親交のある人気ロックグループ「L’Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)」のHYDE(ハイド)さんも同席し、その思いに共感して賛辞を贈った。
現在は葛飾北斎以来の浮世絵の系譜を受け継ぎながら、千葉県の地域紙で『南総里見八犬伝』を題材とした浮世絵連載も行っている。こうした日本のアイデンティティを踏まえ、福島に対する思いを関の湯の作品に込めた。
制作にあたっては「いままで絵を描いてきた中で、次の世代のためになることができればと考えた」と井上さん。この取り組みをきっかけに、歴史や文化を発信できればと重ねた。
関の湯を運営する勿来綜合開発の鈴木隆伸代表取締役は「井上さんとは泊まっていただいたことを縁に、今回のラッピング展示が実現した。多くの人に見ていただき、心や体を癒していただきながら、井上さんの活動を広げていきたい」と話している。
(写真:お披露目された浮世絵を前にする井上さん)