サッカー・明治安田生命J2リーグは12日、第9節の全11試合が行われた。いわきFCは、ツエーゲン金沢(石川)と、アウェーの石川県西部緑地公園陸上競技場(同県金沢市)で対戦し、0―3で敗れた。
9日に行われたホーム・大分トリニータ(大分)戦から、中3日で敵地に乗り込んだいわきは3月19日以来の白星を狙うも、J2で最初のナイトゲームは、文字通り完敗に終わった。前節から、負傷交代したDF嵯峨理久(24)を、DF石田侑資(20)に代えたほか、FW有田稜(23)から、高卒ルーキーのFW坂元一渚璃(18)が初先発し、4―4―2の布陣で挑んだ。
金沢は両サイドをうまく使って、いわきを翻ろうすると、6分に右からクロスを放ち、FW杉浦恭平(34)がそのまま頭で合わせて、先制点を挙げた。早い時間の失点に、いわきも食い下がる。13分には坂元がペナルティーエリア左に抜け出し、ラストパスを出すも、相手DFによって阻止された。
攻勢を続けたいいわきだが、金沢は14分にロングボールを起点に杉浦にフリーでつながると、2点目を奪われた。いわきも攻める。23分にペナルティーエリア内で、FW谷村海那(25)のヒールパスを受け、MF永井颯太(23)がシュートしたが、相手GKの好セーブに阻まれた。
さらに金沢は37分、スローインをきっかけに、ゴール前でいわきの守備がひきつけられ、6人もいながらも、ペナルティーエリア中央から杉浦に、ハットトリックとなる3点目を決められた。
戦況を打開したいいわきは、ハーフタイムで特別指定選手のMF加藤悠馬(21)と、FW杉山伶央(23)を投入した。
後半23分にペナルティーエリア手前で、永井が加藤に流すと、最後はGKと1対1となるが、ポストに嫌われてしまった。反撃の機運が高まる中で、26分に杉山が2枚目のイエローカードで退場する事態にも見舞われ、最後まで攻めきれなかった。
通算成績は2勝2分け5敗の勝ち点8で、順位は前節より2つ落として、22チーム中19位となった。次戦の第10節は16日、ホームの21世紀の森公園・いわきグリーンフィールドに、4位のザスパクサツ群馬(群馬)を迎える。キックオフは午後2時。
いわきFC