サッカー・いわきFCは3日、明治安田生命J2リーグの第19節として、ホームのいわきグリーンフィールドに、14位のロアッソ熊本(熊本)を迎える。前節のアウェー・東京ヴェルディ(東京)戦では、リーグ最少失点を誇る堅守を崩せなかったが、いわきも安定した守備で波状攻撃を次々と潰し、今季勢いのある上位相手にスコアレスドロー。価値ある勝ち点1を奪った。
熊本の攻撃陣をけん引するのは、広い視野からの的確なパスや、巧みな足技が光るMF平川伶(23)と、昨季J3で3位タイの15得点を挙げ、今季も17試合出場で得点ランク2位の9得点を決めているFW石川大地(26)。
パスサッカーを標ぼうするだけに、1試合平均のパス数はリーグトップを誇り、裏のスペースを狙って崩しにかかる長短のパスに気をつけたいところ。いわきは前節、幾度も好機を作るも決めきることができなかったが、DFの家泉怜依(23)や河村匠(22)、江川慶城(23)の体を張った守備が光った。
再び降格圏に落ちたが、3戦負けなしとチーム状況も改善の兆しが見えており、ホーム戦できっちりと白星をつかみたい。キックオフは午後1時。
そうした中、商業施設併設型クラブハウス「いわきFCパーク」(常磐上湯長谷町)の建物上空に、〝レッド&ブルー〟の羽色をしたイソヒヨドリが現れ、美しいさえずりを響かせて愛鳥家を魅了している。
イソヒヨドリはヒタキ科で、美声に定評がある。名前の通り、本来の生息域は海。海辺の崖などに生息するが、近年は内陸部への進出が目立つ。日本野鳥の会いわき支部の立花博さんによると、「いわきでも海から市街地と幅広い地域で生息し、海辺の野鳥という印象はなくなってきた」という。
瑠璃色の体に赤褐色のお腹。美しいいわきFCカラーをした個体は雄。時折、餌をくわえた姿も見られており、季節がら、子育て中であることも考えられる。野鳥ファミリーが、奮闘中のチームに美しい応援歌を奏でている。
いわきFC