■J2第20節 いわきFC1-1ヴァンフォーレ甲府(16日、ハワスタ)
先制点の立役者となったFW加瀬直輝(24)。自陣深くでボールをかすめ取ると、一気に得意のスプリントで甲府守備陣を突き放すカウンターを仕掛け、落ち着いてゴール前に的確なクロスを上げた。
天皇杯2回戦のブラウブリッツ秋田戦と同じ形での得点となったが、「いつもならもっと早くクロスを上げていたが、監督から『お前ならもう一、二歩運べる』と言われ、相手のラインを下げてからボールを上げた」と、修正が生んだ結果だったと明かした。
クロスの質を高めることを意識し練習に臨んでおり、「上げられるときには、どんどん上げていきたい」。その一方、後半に入り失速してしまったことを猛省する。「何でこんなに慌てているのか、と思った。もっと周りを助けられたはず。セカンドボールを拾えたら、さらに自分たちの時間を組み立てられた」
攻撃一辺倒ではなく、視野を広め、守備に対する姿勢や起点としての立ち位置を見直す。いわきのスピードスターが、後半戦のカギになる。
(写真:先制点の起点となるクロスを上げる加瀬)
いわきFC