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いわきFC 大倉社長インタビュー<上>フィジカルスタンダードの進化止まらず

 サッカー・いわきFCは2025年、J2参戦3年目のシーズンとなる。昨年は終盤までJ1昇格プレーオフ進出を争い、前年の18位から躍進し、9位でシーズンを終えた。今年は現在の体制となって10周年の節目でもあり、再び新しい景色を目指す戦いが始まる。さらにスタジアムについても具体的な整備計画が打ち出される予定で、一段と盛り上がることは間違いない。
 いわきFCが掲げる「スポーツを通じて社会価値を創造する」ための思いなどを、運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役が語る。(全2回の1回目 2回目は<こちら>)
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 ――昨年はJ2の2年目を戦いました
 2023年は1年目で厳しい部分もあった中で、「J2とはこういう舞台なんだな」という思いを新たにし、2年目のシーズンに挑んだ。これまでもフィジカルスタンダードを変える考えでやってきたが、バージョン2という形で進化させ、ストレングスのやり方を見直すなどしたことが、成果として現れたのではないか。
 一方でJ1昇格プレーオフを争う残り5試合で、(1勝1分け3敗と)失速したことは力が足りなかった。何が必要なのか。今季の選手編成を含め、引き続き考えていきたい。
 ――3年目のシーズンを迎えますが
 J2は気を抜くとすぐに順位が下がるので、フィジカルスタンダードを変える部分は継続する。
 興行としては、ホームにたくさんのお客さんが来ていただけることが何より。昨季の平均入場者数は4290人で、いかにマックス(5066人)まで伸ばせるか。まだまだいわきFCに関心がなかったり、試合に行ったことがなかったりする人たちがいるので、毎試合満員を目指したい。
 ――高齢者施設訪問や農業支援など地域活動にも力を入れています
 23年1月に「地域推進部」を立ち上げ、昨年は本格的に取り組むことができ、ホームタウンなどで58回(うち2回は能登半島地震支援)の訪問活動を行った。いわきFCが声をかけることによって、皆さんが集まり、輪になって広がりつつあり、自分たちでも「プラットホームになっている」と言えるようになった。今年も続けていく。
 (写真:昨季の振り返りや地域への思いを語る大倉社長)

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