いわきFC
いわきFC必勝祈願 J1昇格プレーオフ見据え 今季目標は「得点65・失点35」
サッカー・J2いわきFCは6日、平赤井の閼伽井嶽(あかいだけ)薬師常福寺で、今シーズンの必勝祈願に臨んだ。田村雄三監督は今季の目標について「得点65・失点35」と明かし、1クールを6試合に区切って勝ち点10以上ずつ積み上げるとした上で、「去年のトップ3は得失点差30をクリアしており、これを達成することでおのずとJ1昇格プレーオフ(6位以内)が見えてくる」と語った。
現体制10周年を迎えるいわきFCは、3年目のJ2に挑む。昨季は終盤までJ1昇格プレーオフ進出を争い、9位でシーズンを終えた。
「まずは2025年、いわきFCのエンブレムを選んでいただいた選手たちに感謝する。アニバーサリーの年として、しっかりと結果を出したい」と意気込む田村監督。今季も変わらず、自分たちのサッカーを貫くと力強く述べた。
必勝祈願には運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役と、田村監督や新加入を含めたトップチーム選手全員、スタッフら約60人が参加した。
<大倉社長 チーム発足10周年「感謝伝える」>
大倉社長は5日に欧州視察から帰国したばかりといい、「オフが明けるのが早かった。すぐに開幕がやってくるので、(20日からの)鹿児島でのキャンプを含め準備を怠らないようにしたい」と呼びかけた。
今年はスタジアム整備に関する話題も節目に。「いよいよ6月に、Jリーグに計画を提出しなければならない。具体的な場所を示すことにもなり、非常に大事な1年になる」という。その上で10周年にあたり、これまでの感謝を伝える機会にしていきたいと強調した。
今季の目標とする「得点65・失点35」の実現に向け、「熊田に頑張ってもらいましょう」と、FW熊田直紀(20)の名前を出して冗談めかした大倉社長。「前のタレントはいるので、誰という訳ではなく、より攻撃的なサッカーを繰り広げていく」とチームの活性化に期待を寄せる。
<7年目の山下 全試合出場で15アシストを>
必勝祈願に合わせ、7年目のMF山下優人(28)は「昨年は9アシストだったので、全試合に出場し、二けたに乗せて15アシストを目指したい」ときっぱり。「このクラブと共に時を過ごしてきた。10周年という節目を迎えられうれしく思うが、しっかりと結果を出したい」と東北リーグ時代を知る唯一の選手として、さらに飛躍することを誓う。
「チームとしてJ1昇格プレーオフ進出という目標はあるが、まずは目の前の一試合一試合をしっかりと全力で戦っていく」。いわきの〝鉄人〟の奮起が、チームとサポーターを新しい景色に導くに違いない。
(写真:今シーズンの必勝祈願に臨んだいわきFC)