地域振興考える「いわきアニメ文化祭」 声優・速水奨さんトークショーも
子どもから大人まで、市民の学びを通した成長を促進することを主な目的に、学校での地域課題研究への支援活動などを展開しているいわきアカデミア推進協議会が、ポレポレ映画祭実行委員会などと連携した「いわきアニメ文化祭」が22、23の両日、市内各地で開かれた。
ご当地アニメとツーリズムを主題にした講演会の開催をはじめ、県内外のアニメファンがコスプレをしながらアニメの舞台となった湯本温泉郷を〝巡礼〟。23日には、いわき市に縁あるベテラン人気声優の速水奨さんのトークショーも行われ、多くの愛好家や市民が楽しみながらアニメと地域振興の可能性を模索した。
速水さんは妻の実家がいわき市にあり、「半分いわき市民で30、40回は来ている。語尾に『っぺ』を付けるほど」と大のいわき、市石炭・化石館「ほるる」好きと明かしながら、三春の滝桜など、いわき市に限らず、県内各地の名所に足を延ばしていることを紹介した。
声優に限らず舞台活動やラップ、お笑いとさまざまなジャンルに挑戦しており、司会を務めたアニメ制作会社「福島ガイナ」の浅尾芳宣社長から水を向けられると、「ただ単に逃げるのが嫌」としながら、キャリアや年齢を言い訳にせず〝魂の年齢〟で生きていくことの大切さを伝えた。
また、詰め掛けたコスプレイヤーたちのクオリティーに驚き、「湯本の成人式をコスプレにしてはどう」と提案すると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。