ビデオリサーチ社による視聴率歴代ベスト3は第14回NHK紅白歌合戦、東京オリンピック女子バレーボール決勝戦、WWA世界選手権ザ・デストロイヤー対力道山戦▼一家団欒の大晦日、金メダルをかけた日本とソ連の白熱した戦い、手に汗握る空手チョップと足4の字固めの攻防など、いずれも昭和38、39年にかけて放送され60~80%台の高視聴率を得た▼日本が出場したサッカーワールドカップ南アフリカ大会も盛り上がった。こちらも深夜、早朝にもかかわらず多くの国民がテレビに釘付けになり、特に決勝トーナメントのパラグアイ戦を流した民放は平均57・3%を記録した▼これは同局の最高視聴率だったドラマ「ありがとう」の56・3%を更新。さぞかし〝岡田ジャパンよ、ありがとう〟だったろう。健闘したサッカーに比べ、消沈するのが大相撲。相次ぐ不祥事続きに名古屋場所のテレビ中継も未定。姿勢を正して見た天覧相撲も遠い昔になってしまった。