カツオが6月28日早朝に、小名浜魚市場に水揚げされた。今季2度目で、約1カ月ぶりの小名浜への水揚げとなった。初水揚げ時は約10㌧だったものの、今回は約60㌧が水揚げされた▼カツオは、2・5㌔前後の中型が中心。地元の寿和丸の巻き網船団が塩屋埼の東南東約560㌔沖で漁獲した。放射性物質検査の結果、検出限界値未満で、市内を中心とした県内外に出荷された▼小名浜への水揚げが1カ月なかったことで、スーパーや鮮魚店で「小名浜港産」「福島県産」のカツオを目にすることがなかった。2度目の水揚げを知り、早速、〝地元産〟カツオを買い求めた。食してみると、脂の乗りもよく、地元産ということも加わり、やはり美味だった▼地元での生産品を地元で消費する「地産地消」。県内では原発事故以降、難しい部分もある。現在は放射性物質検査を通った物しか流通していない。農産物であれ水産物であれ〝地元産〟はいい、とあらためて思った。