6日は原爆忌。広島に人類初の原子爆弾が投下されて65年になる。一瞬にして焦土と化した広島。当時の広島の惨状を記録した映像や写真を見るたびに、心の奥に痛みが走る▼戦後65年たち、戦争体験者の高齢化が進み、戦争すらも風化しようとしている。何百万人もの人が犠牲になったあの戦争、あの時代を忘却の彼方に追いやっていいのだろうか。悲劇を繰り返さないためにも、それはあってはならないことだ▼「いわき平和のつどい実行委員会」ではこの時期、平和のつどいを開催している。今年で7回目を迎え、7月31日から2日間、市文化センターで開かれた。会場には戦争や原爆に関する写真や資料、遺品も展示、戦争体験者のお話し会もあった▼戦争に勝者も敗者もいない。どちらにとっても悲惨な現実があるだけだ。もう二度と戦争を体験する人を出してはいけない。そんな切なる思いが伝わる内容だった。会の活動がこれからも続くことを願いたい。