「わたくしたちは世界で唯一の核被爆国という痛みの中から 世界中に核兵器の廃絶を強く訴える 『核兵器はつまらないからよせ』と そして平和な社会をはぐくみ築いていくため いわき市は 永遠に『非核平和都市』であることをここに宣言する」▼これは、市の非核平和都市宣言の一部。昭和61年3月31日に制定された。宣言があるのは知っていたが、内容についてまではあまり知らなかった▼先日、市文化センターで非核平和都市宣言25周年記念事業が開かれた。席上、長崎平和推進協会継承部会員の永野悦子さんによる被爆体験講話が行われた。永野さんは、16歳のときに被爆。その時の様子を赤裸々に語った▼会場に展示されていた「原爆と人間展」の写真パネル。後日、市総合保健福祉センターでも展示されていた。パネルでは、原爆の恐ろしさや爆発の凄まじさなどが一目で分かる。原爆投下、終戦から65年。原爆、戦争の悲惨さを風化させてはならない。
片隅抄