2年前の夏時分、JRいわき駅構内のエレベーターを上りきると浴衣姿の女子2人が目に入った。うち1人が着崩れを気にした様子でもぞもぞしていたのだろう。近くの女性が手際よく帯や襟元を直し、一声かけ去って行った▼この女性は美容師さん、あるいは着付けに心得のある方かと思ったがそのふるまいは見事なものだった。市内各地区では、本格的な夏祭りを迎えることから、涼しげな浴衣で外出する人たちも多いと思う▼そんな中、青少年育成市民会議鹿島支部主催の「ゆかたを自分で着てみよう」が12日、鹿島公民館で開かれる。こちらは着付けのプロ、専門サークル会員が講師を務める本格的な教室だ▼当初、参加人数がやや鈍かったものの、本紙記事のサポートもあり定員を満たしたとのこと。1度の受講で完璧な着こなしも難しいが、プロの手ほどきを受けられるよい機会。そして浴衣姿で祭りを楽しんだあとは、早めの帰宅を心掛けよう。