27日から11月9日は読書推進運動協議会が主催する「読書週間」。昭和22年に始まり、翌年から文化の日(11月3日)を中心にした2週間に定められた▼平成25年に国立青少年教育振興機構が公表した「成人および子どもの読書活動の実態」などに関する調査結果には、「読書が好きな成人は約60%」「1カ月に1冊以上本を読んだ成人は約70%」とある。中高生に関しては、高校生に比べ中学生の方が「読書好き」という▼また「子どものころに読書活動が多い成人ほど未来志向、社会性、自己肯定、意欲・関心、文化的作法、市民性すべてにおいて現在の意識・能力が高い」とも。平明にいえば「読書の習慣が考える力を養う」ということか▼視覚や聴覚で受ける映像や音楽、会場に出向かないと鑑賞できない美術作品などとは違い、自分のペースで楽しめるのが読書。思考をめぐらすには格好のツールといえる。週間に合わせて、皆さんも1~2冊繙いてはいかがだろう。