きょうから7月。暑さもさることながら、世間では国政を占う参院選、舛添氏の辞任に伴う首都東京都知事選が注視される熱い夏に入った▼すでに世論調査が発表され、与野党の優劣が出たものの、まだ分からない。気を抜くか引き締めるか、まさに選挙は水物である。ひとたび舌禍問題が発生すると結果に大きな影響が出る。最近もある党の幹部が「人殺し予算」などと発言、簡単に更迭された▼与野党に限らず、発言者の言葉尻をとらえ批判することは、昔から少しも変わっていない。今回の参院選から有権者の年齢が18歳以上に引き下げられた。個人的にはあまり賛成しないが、政治に興味を持つことは悪いことではない▼投票率低下の一因には、まず無関心が挙げられよう。自ら学ぶか、教えを受けるかで政治意識にも大きな違いが出る。まず自分たち18歳に選挙権を与える日本と、選挙もできずイデオロギーで国民を統制する国との違いを考えることも必要だ。
片隅抄