明日から子どもらにとって待ちに待った夏休み。いよいよ本格的な夏シーズン。近年は30度以上を記録する真夏日が多くなった▼地球温暖化がその主な原因と言われ、国は地球温暖化防止国民運動と称して、冷房の温度を高めに設定し、軽装で働く「クールビズ」を推奨する。産業界を中心に電力の無駄遣いを抑制する動きが年々、活発化している▼では、庶民ができる対策といえば、エアコンやテレビなどの家電製品の使用をできるだけ抑えることぐらい。ただ、節電を強く意識するあまり猛暑日にもかかわらず、高齢の方が扇風機やエアコンの使用を控え、熱中症で命を落とすといった痛ましい事故を聞くと、節電対策もほどほどにと言いたい▼昔は電気を使わないで涼を取る方法はいくらでもあった。植物によって窓から入る日光をさえぎる「緑のカーテン」などもその一つ。先人が考え出した暑さ対策法を上手に使って、体調管理には気を付けたいものだ。
片隅抄