「新聞通信調査会」のメディアに関する全国世論調査の結果が公表された。それによると朝刊を読んでいる人は70・4%で、昨年に比べ3・4ポイントの減。一方、ネットでニュースを見る人は69・6%で、こちらは調査開始以来最高で、昨年より3・6ポイント上昇という▼新聞とネットがほぼ同率という結果だが、情報信頼度(満点は100点)では、新聞の68・6点に比べ、ネットは53・5点だった。いずれにしても、新聞の役割が問われていることは間違いない▼2カ月前、自宅のテレビにおいて地デジ放送が受信できなくなり、対策を講じるまでの約1カ月間、ニュースは新聞、そしてネットから入手していた。確かにそれで不便さを感じることは無かった。とすれば、ネットで十分と考える人が少なくないことは容易に分かる▼しかし、臨場感を伝えられるのはテレビだし、また記録性に優れているのは新聞に相違ない。それぞれの長短=存在意義だと思っている。