「6才のボクが、大人になるまで。」という映画を見た。2014年に公開されたアメリカ映画。タイトルが示す通り、主人公の成長を追った映画で、数々の賞を獲得した秀作だ▼主人公が6歳から18歳までの成長を追った作品だが、12年間にわたって同一人物が演じたことでも話題になった。一つの作品に12年もの年月をかけたという事に、監督を含め、スタッフの根気に敬服するところだが、なにより、原作を大事にしたいという意気込みが感じられる▼日本でも、映画ではないが主人公が大人になるまで同一人物が演じた「北の国から」というテレビドラマがある。スペシャル版も含め、20年も続いたドラマで、北海道の雄大な景色に脚本の倉本聰の描く人間関係の描写が絶妙で、ドラマ史に残る名作と言ってもいいだろう▼最近は、内容よりもキャストに頼るドラマが増えている。しかも演技力より人気が先行しているように思える。内容重視のドラマが懐かしい。