初秋の冷涼な空気漂う中、朝のあいさつ代わりにしては言語道断の振る舞いをしてくれた。きょう朝7時近く、またも北朝鮮がミサイルを発射、日本国内を混乱に陥れた▼度重なる暴挙の果て、やや重い制裁決議を食らい反発したのだろう。もっとも朝鮮戦争の歴史をひもとけば、この〝鬼っ子〟を生み出したのは国連常任理事国を務める中国、ロシア(旧ソ連)である。ついつい甘くなるのも仕方ない▼だが朝鮮半島分断の源流をたどれば、日本悪しの声も出よう。さらに国内の防衛問題一つにしても、先鋭した考えは許さない風潮が一部にはある。あくまで穏便に平和的解決を、である。さて独裁者が聞く耳を持つか、可能性は低い▼1986年、北海の島アイスランドでレーガン、ゴルバチョフの米ソ首脳会談が行われた。東西冷戦の終結を意味した政治舞台だった。さて、トランプ氏が腰を上げ3代目と話し合うのもいい。仮定の話だが一寸先は分からない。
片隅抄