本社主催の購読者バスツアー「那須の紅葉!乃木神社参拝と相田みつをギャラリー、味覚バイキング」が先日行われ、取材を兼ね同行した。その昔、地区の子供会旅行で行ったのだが、ひどい車酔いになり、良い思い出がない▼当時と比べ、交通アクセスも発達し、約2時間ほどで那須市内に到着した。皇室の方々が避暑の際、利用するJR駅があるため街並みはきれいだと聞いていたが、その通りだった。国内いたるところで見られるビル看板などなく、道路も整然と映った▼日帰り旅行であるが非日常を楽しむわけである。観光施設を訪れ、土産物を買うことになる。密かな目的に栃木のキノコ購入があった。こちらでは原発事故以来、一度も地元産を味わっていない。いや味わえないのだ▼途中、見学地から抜け出し「道の駅」に入るも目当ての一品はなかった。当たり前に食していたものが、これほど不自由するとは。秋の味覚シーズンに少し寂しい思いをした。
片隅抄