先週のゴルフ全米オープンから侍ジャパンの歴史的勝利に沸いたワールドカップと、スポーツファンには眠れない日々が続いている▼その全米オープンで事件は起こった。グリーン上で、動いているボールを打ったのだ。2打罰を付加するというルールがあるが、ボールが止まるのを待ってプレーをするよりは、ペナルティーを受けた方がスコアが良いと判断したと、当該選手が発言したことに、物議をかもす事態となった。つまり故意にルール違反を犯したことになる。ルール上は問題ないとの協議委員の判断だが、何か後味が悪い▼アドレスに入り、打つ直前にボールが動いた場合のことを想定しているルールと思われるが、今回のような行為に関しては想定外の事。疑わしきは罰せずの感じだろうか▼今になって、「愚行」だったと謝罪の言葉があったが、ゴルフは自分に厳しいスポーツだ。その前に気がつくべきだっただろう。プレーだけでなくマナーも見られている。