朝晩はいくらか涼しさを感じるようにはなったが、日中はまだ残暑が厳しい▼今年の夏は異常気象と言われ、先月は各地で35度を超える猛暑日が連続した。連日、熱中症の疑いで病院に搬送される人が相次ぎ、市消防本部では注意を呼び掛けている。熱中症というと屋外での対策はよく知られているが、意外と分からないのが屋内でのこと。搬送者の約半数が屋内での発生なのだ▼熱中症を防ぐには屋内でも屋外同様、こまめな水分と塩分の補給が大事。高齢者の中には電気代を心配して、エアコンの使用を控える人がいるようだが、命にかかわる問題だけに、自分の体と相談しながらの使用をしてほしい。その場合、室温が28度を超えないよう適切な利用を心掛けたい▼お盆ということで、お墓参りをする人は多いだろうが、墓地はほとんどが屋外にある。強い日差しの下、墓周辺の草むしりなどして、熱中症にならないよう、最低でも帽子ぐらいは被るようにしたい。